沖縄県のK.Tさんの合格体験記

執筆者紹介

K.Tさん

自己紹介
現在32歳の男性です。学生時代に遊びすぎて成績の下がっていた僕を親身になって指導してくれたおかげで大学に合格しました。

家庭教師の利用方法

週2回、1回2時間で全教科に対する指導をお願いしました。場所は僕の自宅の自室であり、テキスト等は特に無く、教科書の読み合わせや小テストの実施が中心。その他先生が使用していた問題集や参考書をもとにした学習。

合格体験記

中学のときに親の転職のため、北海道から沖縄へ引越した僕は、これまでとは全然違う環境になじめないことから遊び歩くようになり、どんどん成績が下がっていきました。教科書も異なれば進み具合も全然違うし、言葉はわかるようでわからないし、とまるで異国にきた感じでした。

成績が下がってきた当初は、北海道にもあった系列の塾へ通ってみたり、通信教育を受けてみたりしたのですが、塾は周囲の人間とうまくなじめないためだんだんといかなくなり、通信教育は東京基準なのかわりませんが、授業で扱っているところよりだいぶ先の部分について問題がでているなど、ぜんぜんついていけない状態であり、どちらも長続きせずにやめてしまいました。

そこで親が契約してくれたので家庭教師でした。最初家庭教師をつけるといわれたときは正直面倒であり、そこまでして勉強する必要ない、やればできるからほっといてくれ、という話をして拒否しましたが、「次の定期テストで○点以上とれなければ家庭教師つけるから」と言われ、すこし頑張ってはみたのですが全然点数が到達せず、しぶしぶ家庭教師を受諾しました。

そのころは家庭教師の会社なども全然わからず、誰か知り合いにお願いするのかなどと考えていたのですが、契約した人は地元の国立大学に1浪して合格した大学生であり、大学の学生課から家庭教師の紹介があったので、とバイト感覚で応募してきた男性でした。指導の内容ですが、そのころはどの科目も全般的に点数が低かったので、とりあえず全教科に対する指導をお願いし、点数が伸びてきたら弱い部分を補強する、という計画とし、1回2時間で週2回火曜日と木曜日に来ていただくことになりました。

最初は教科書の読み合わせと教科書にある問題を解くことからはじめましたが、その場ではできた、または解説されてわかった気になっていても、学校ではろくに授業も聞いていないこと、復習もしないことから全然身につかず、同じところで引っかかる、だいぶ前にやったはずの公式が全然使えないなど、やってもやっても進歩がなく半年たってもテストの点数がまったく上がらない状況でした。そのため、先生は教科書がわかりづらいのかと、自分が使用した参考書や問題集を持ってきたり、読み合わせしながら大事なところをピンポイントで教えたりなど、いろいろと試みてくれたのですが肝心の本人にやる気が無い、ということがある日バレてしまいました。

結果、先生は呆れて両親に対し私ではムリですといって辞めていきました。これが1人目の家庭教師でした。

その1ヵ月後、やはり同じ大学から別の人が家庭教師としてやってきました。前回と同じく男性でしたが、現役合格者であること、僕と同じく一度遊んでから成績を立て直した経験がある人でした。2人目の先生は僕の怠け癖を直ぐに見抜き、前の先生と同じようにやっていたらいつまでたっても学力は身につかないと怒られ、まずはやったことをしっかりと身につけることが必要、という名目で復習と称して強制的に小テストを取り入れました。この小テストは先生が毎回もってくるためカンニングができず、間違うと理解している部分も全部一から説明され、最初はうざったい、と思うぐらいでした。

それ以外には、前の先生が出さなかった宿題を出すようになりました。最初は面倒でやらないことがほとんどだったのですが、復習しておかないといちいち説明されること、だんだんと受験までの期間が短くなってきたが、1人目の先生では半年たっても成績があがらなかったことから焦りがでて、すこしずつ勉強に取り組むようになりました。

そうやって、「一から毎回説明されるという嫌なことから開放されるためには、復習をして小テストで間違えないようにする」という考えが徐々に芽生え、そのために少しずつ勉強に取り組むようになってから、だんだんと成績が上がってきました。

結局指導の最後のほうは
国語・・・新聞の朝刊にある社説を毎日読み要約を作成する。漢字は書き取り問題集を1日1ページ実施する。
数学・・・問題集をひたすら解く。時間を計り、同じ公式を使う問題であれば短時間で解けるように何度も取り組む。
社会・・・毎日教科書を1章音読する。問題集を解く。
理科・・・毎日教科書を1章音読する。問題集を解く。
英語・・・毎日教科書を1章音読し、そのページをノートに写して訳する。単語集を1章分読んでテストし、正答が8割以上無ければやり直す
という、家庭教師が来る前とは比べ物にならないスパルタとなり、それでもなんとかこなしていました。

そして、それに応じてテストの点数もぐんぐん上がりました。当初300点満点で150点いかなかった学力テストは、毎回30点ずつ点数があがり、3年の後期は常時280点超えとなりました。定期テストは学力テストほどの伸びはありませんでしたが、それでも5段階評価の2や3が大半だった通信簿に4や5が混じるようになりました。

この結果、自分に自信が生まれて普通は滑り止めを用意するもののそれを断り、県内の上位2番目の高校に合格できただけでなく、私立の特別進学コースも合格しました。先生はとても喜んでくれ、「同じ大学に来い、目指して頑張れ」っていってくれました。

このように、いろいろやってもうまくいかなかった僕が、最後の手段だった家庭教師の先生のおかげで成績を立て直すことができ、とても良い体験でした。先生も人間なので相性があるとは思いますが、良いと思った先生には頑張ってついていく、という努力も必要だと感じました。

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