宮城県のC.Nさんの合格体験記

月12000円、小３～中３、プロ、塾との併用なし。

私は、高校受験の際に家庭教師を利用していました。家庭教師というと、学生のイメージが強いですが私の場合は現役の高校の講師をなさっているおばさんの先生でした。教科は国語・数学・英語の三教科、週二日十八時から二十一時までみてもらっていました。中学一年生の頃の成績が悪く、高校推薦を中学校から断られてしまい家庭教師の先生に勧められて勉強の仕方を変えました。中学二年の頃の学内の順位は三十番程度でした。私の志望校は公立の県で3~5番目程度の進学校。男女共学の公立校で一番だったのが受験した理由です。先生が、女子校の先生だったこともあり、高校の様子を聞いていたので自分には別学は向かないなと思ったのも志望校の決め手になったと思います。仙台では当時私立より公立の方が偏差値は高く、共学より別学の方が偏差値が高い高校が多かったのでそこでとても悩んでいました。

　苦手だった数学は朝勉強することにし、国語は得意だったので漢字練習のみ、英語は先生が持ってきてくれた教材を徹底的にやりました。高校で地理・歴史・倫理を教えていたので、契約外ではありましたが先生のご厚意で地理・歴史を教えてもらいました。地理は自分で世界地図、日本地図を描きその中に緯度、経度、地名をオレンジのペンで書き赤い下敷きで消して声に出して読むことを繰り返しました。歴史は、教えてもらった要点を自分でまとめ同じようにオレンジのペンで重要な単語を書き、赤い下敷きで消して声似出して勉強することで基礎的な事を学びました。そこで一通り覚えたら、歴史の流れを年代順に理解していきました。よく分からない部分は先生に説明を求めると、高校で使う資料集を見せてくれて分かりやすく教えてくれました。休みの日にごくたまにではありますが、歴史資料館に連れて行ってもらったりもし、そこでも教わった話は高校受験だけでなく大学受験にも活かされたと思います。英語は、教科書の例文を十回ずつ書き文法を理解していきました。英語に関しては、読み専用の教材があったのでそれを先生と一緒に読むことで感覚をつかんでいきました。先生は月に一回保護者向けに指導要領のようなものを提出するのですが、そこに「英語の発音がよくできている」など肯定的なことを書いてくれたのも次へのやる気につながりました。同じように国語にも音読があり、読みの間違いなどはすぐなおすことが出来ました。このように、数学以外の文系科目は「声に出して読む」ことを重用視して勉強するようになりました。

　中学三年の頃には、学年での順位は大体十五位から五位の間で一桁になることも珍しくなくなりました。校外模試などの結果も、県でトップの偏差値の女子校も射程圏内という結果が出て先生と一緒に喜びました。テストの点数も450以下になったことはなかったと思います。教え方がよかったのもあると思いますが、何より一緒に喜んでくれる人が側にいたのが力になったと思っています。成績も先生にすべて見せることになっていたので、大分上がりました。最終的には体育以外はすべて５にすることが出来ました。志望していた高校に入学出来たときは、本当に嬉しかったです。

　家庭教師を選んだきっかけは、友人が通っていたので真似したという子供らしい理由でしたが、その先生との相性がよかったらしく勉強以外の雑談なども楽しく家庭教師の日が楽しみでした。高校の講師をしていたという点もとても良かったと思います。自分の地域の高校の雰囲気を教えてもらうことが出来、アドバイスもたくさんもらえたので自分がどんな学校に通いたいのかというビジョンが明確になりました。家庭教師を選ぶアドバイスがあるとしたら、やはり相性だと思います。一対一なので、やはりいい大学を出ていることよりも、気が合う、趣味が合うという面が大事になってきます。最近では少ないですが、学生よりも本職の先生に近い歳の家庭教師を選ぶのも一定の距離感がつかめるのでいい方法です。

　家庭教師を雇って良かった点は、勉強のやり方から教えてもらえたこと、高校の講師でもあったので、実践的な勉強が出来たこと、いろんな高校の情報がリアルな物として手に入ったことです。悪かった点は、塾に比べて安いとはいえお金がかかる点でしょうか。家庭教師も人間なので、使い方次第で自分の成績をのばすことも、推薦を断られた高校の受験を成功させることも可能にしてくれると思います。

宮城県の受験情報や、家庭教師を利用していた元受験生の体験記を記載しています。
家庭教師を選ぶ上で参考になる情報が多くありますので、是非ご活用ください。