家庭教師の方には週二日程度、授業を依頼していました。近くに住む大学生の方で、同性ということもあり授業外でもいろいろな相談をしたことを覚えています。私が高校二年生になる春まで指導していただきました。
家庭教師の利用にあたり、当初両親は半年程度の利用を考えていたそうです。勉強が嫌いとはいえ周辺の公立高校なら特に問題なく受験できる程度には学力がありましたので、受験本番の前準備として私に家庭教師を宛がったようです。
人見知りだった私は見知らぬ大学生の大人と一緒に勉強する、ということに不安を持っていたのですが、家庭教師を引き受けてくださった方は非常に気さくで、家庭教師を始めてから一か月程度で打ち解けることができました。
最初半年は両親の意向もあったため特に受験勉強などはせず、学校の勉強をカバーする形で授業を進めていました。学校の問題集+先生のおススメの問題集を私が解きながら、分からない箇所は先生に質問をする形式の授業です。とはいえ先生はずっと私につきっきりでしたので、私の問題の解答方法などを横目で見ては改善点などを都度指摘してくださいました。
単純に問題を解かせるだけではなく、解き方についてしっかりと指導していただいた経験は私にはなかったので、非常に新鮮な印象を受けたことを今でも覚えています。
初めは学校の補修程度の難易度だったのですが、先生との勉強が楽しく進むこともあり、両親と先生が約束していた半年を過ぎるころには受験相応の問題を扱っていました。この頃ちょうど私は中学二年生の夏休みで、周囲の同級生たちは塾に通い始めていました。
私の両親もこの頃から塾への通学を始めさせるつもりだったようですが、家庭教師の先生との授業で成果がでていることもあり、家庭教師の継続を決意したそうです。先生とすっかり打ち解けることができていた私も塾通いを嫌がったので、その影響もあったのだと思います。
この頃から先生との授業は受験勉強に比重を傾けるようになりました。以前とは違い、受験でのテクニカルな解法を先生が説明し、私がそれに倣い演習を行う時間が増えていました。先生の指導に従った勉強をする内に順調に成績も伸び、学校での定期考査や模試では良い点数を取れるようになっていました。もちろん偏差値も伸び、当時のクラスメイトから成績の伸びを驚かれたのをよく覚えています。
最初の方に書きました通り、私は普通の公立高校志望だったのですが、偏差値が伸びたために受験校の変更を考えるようになりました。家庭教師の先生の影響もあり、特に先生の母校である進学校への受験を目指すようになりました。当時偏差値でいうと5-7程度足りていなかったのです、両親や先生とも相談し、挑戦してみようということになりました。先生と同じ学校にと張り切って勉強を開始し、この頃から勉強に特に励むようになりました。
今でも勉強が嫌いな私ですが、自分なりの目標を持つことで勉強を頑張ることができました。先生と同じ学校に通うということが自分の中では非常に大きなモチベーションになり、頑張ることができたのだと思います。先生も私が受験校を先生の母校に変更したことを喜んで、指導の際には先生の受験経験を踏まえて熱心に指導してくださったことをよく覚えています。結果的に私は先生の母校の高校に合格することができました。相応の難関高校だったこともあり、両親も非常に喜んでいたと思います。
受験終了後、高校生になった後も先生には家庭教師を依頼し続けました。先生の母校ということもあり、学校に関連したいろいろな昔話をしていただいたのを覚えています。まだ先生をご存知の方が高校にいたりして、なんだがとても嬉しかった覚えがあります。残念ながら私が高校二年生になる春に先生が大学を卒業されてしまい、家庭教師はこの時を最後に契約終了ということになってしまいました。最後の授業では先生にお礼をお伝えし、私と先生そろって涙くんでお別れをしました。
先生とは連絡先を交換し、今でも連絡を取り合っています。学校の話以外でもちょっとした話題を互いに共有したり、先生に誘われてご飯に行くこともあります。少し変な言い方になってしまいますが、ちょっと年の離れた姉のような印象です。
もしも最初、両親が塾を選択していたなら、きっと先生と出会うこともなかったと思います。私が勉強を頑張ることも、受験校を変えることもなかったのかな、とか思います。家庭教師はあたり外れが大きいとは聞きますが、場合によっては一生続くような出会いになると思います。私としては先生と出会うことできて、とても幸せだと思っています。
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