自分で払っていたわけではありませんから正確には分かりませんが、授業料は確か月6回で2万程度だった記憶があります。
教えてくれていたのは大学生でした。中学時代から塾は家庭教師とは別に週2回通っていました。
私は昔から勉強が嫌いで、勉強を始めると頭が痛くなるタイプでした。公立中学に入ってからも、家では机に向かうだけですぐ頭が痛くなっていました。
縁あって入学した私立高校では中学時代ほど酷くはありませんでしたが、やはり机に向かうのは大変でした。自分で勉強をする習慣はありませんでしたから、中学時代から塾に通っていました。高校2年生の時の偏差値は50くらいでした。ただ教科による偏りが激しく、60近く出る教科もあれば40台の教科もありました。
進学したい大学はMARCHのいずれかで、私が行きたかった明治大学は代ゼミで60くらい必要でしたから、通っていた塾だけでは苦手科目の克服が出来ないのではないかと思い、家庭教師の必要を感じ、自分から家庭教師をお願いしたいと親に申し出ました。幸い親からは応援するといわれ、すぐに家庭教師の派遣会社に連絡を取ってもらえました。
一週間後に家に来た家庭教師の先生に机に向かうと頭が痛くなったり、何より勉強に集中できないことは正直に話しました。 すると先生からは、家での勉強が苦手なら、家以外で勉強しても良いのではと提案されました。
それで最初の2回程度は自宅の私の部屋で個人授業を受けましたが、次からは家から歩ける場所にある大学の中のカフェで教えてもらいました。 実はその大学は家庭教師の先生が通っている大学でもありましたので、カフェでうまく席が取れないときは大学のラウンジみたいなところで教えてもらったこともありました。
カフェではいつも一杯200円のコーヒーを注文して、ひとコマ30分の授業を3つ受けていました。私は数学、物理、英語で受験する予定でしたから、この教科を基本からやり直す感じで毎回問題を解き、分からないところは理解できるまで教えてもらう方式をとりました。
そうした勉強法を1年近く続けて高校3年生になる頃には、苦手の英語が偏差値50を超えるようになり、もともと60近かった数学はコンスタントに60を越すようになりました。物理はさほど苦労せずに65くらいは出せるようになりました。それでも第一志望の明治大学でA判定を出すことは出来ませんでした。というのも明治大学の難易度が急速に上がり出したからです。
結局受験結果としては、明治大学はすべての受験方式で不合格になりました。中央大学は志望順位の一番低かった学科のみ合格で、進みたかった学科に受かったのは青山学院大学と法政大学だけでした。
先にも書きましたが、私は勉強を自発的にする習慣が小学校、中学校と付いていませんでした。高校では多少勉強に目覚めましたが波が激しく、教科の好き嫌いも酷い状況でした。また家には勉強を教われる兄弟もいなかったことから、苦手科目の克服法を教えてもらえる家庭教師について勉強をすれば偏差値の底上げが出来るのではないかと考えたことが、家庭教師をつけようと思った一番の動機でした。
家庭教師をつけて良かったのは、レクチャーは月に6回程度でしたが、それがペースメーカー的に機能してくれたために、勉強する時間は間違いなく増えました。先生に分からないところを聞くために何が分からないかを整理しなくてはなりませんから、分からないことをはっきりさせることで自分の弱点の洗い出しも出来ました。
結果として私は第一志望の大学には入れませんでしたが、落ちたときこれからの社会は大学名だけでは通用しないと教えてくれたのも先生で、奇麗事に思われるかもしれないが勉強は生涯続けなければいけないのだから、どこの大学に進むかは実はそれほど重要ではないんだともいわれました。
第一志望の明治大学の落ちたときは浪人をしようか迷っていたのですが、先生の言葉によって、私はオープンキャンパスはおろか入学案内もろくに開いたことがなかった別の大学に進学しました。今ではそれでよかったのかなと思っています。そういう話を聞けたのも、現役大学生を家庭教師につけていたからだと思います。
また先生の下宿と家が近いことは何かと便利だったと思います。下宿で先生の大学の仲間が集まってたこ焼きパーティをしているときに呼んでもらったこともありましたし、先生の大学の授業にもぐりこませてもらったこともあります。私は高校時代部活動に参加していませんでしたから、先輩後輩の関係というものがありませんでしたので、わたしにとって身近な大学生は家庭教師の先生でした。
ですから、家庭教師を選ぶのであれば、できるだけ現役の大学生を選び、また自宅なり下宿先の近い先生を選ぶのもいいのではないかと思います。志望校に通っている大学生ならなおいいかもしれませんが、ただそれについては例えそうでなくても構わないとも思います。そのほうがむしろいろいろな話が聞けるからです。そうすることで単にひとコマ何分という授業以上に得るものがあるように思います。
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