高校1年から3年まで大学生の家庭教師にお世話になりました。当時、一応進学塾にも通っていましたが、授業の進度が速く、なかなか思うようについて行けなかったため、家庭教師もお願いし補ってもらっていました。
週2回程度で月謝は23000円でしたが、定期考査前や入試前の時期には回数多めに来てもらっていました。
高校1年生のときから、国立大学進学を目指していましたので、近くの進学塾に通っていました。しかし授業の進度が学校と比べても格段に速く、理解の遅い私にはなかなかついていくのが大変でした。それでも、しがみついてでもそのカリキュラムで頑張らないと志望校達成は難しいと言われ、家族にも相談した結果、家庭教師を依頼することにしました。たまたま父の知り合いの息子さんが大学生で、将来、教員志望ということでしたので、父のつてでその大学生に家庭教師をお願いすることにしたのです。
最初は、大学生ですので、どうせ教え方も下手なんだろうなと思っていたのですが、実際には、これまで習ったどの先生よりもわかりやすく、教え方の上手な家庭教師でした。週2回のペースでお願いしていましたので、1回は英語、もう1回は数学を中心に塾の宿題などをみてもらっていました。おかげで、塾で習ったことの復習をしっかりでき、なんとかついていけるようになりました。また、定期考査前などは少し多めに来ていただいて、英語、数学以外に国語、理科や社会などもテスト対策などもしていただきました。とにかく、私がどの点を理解できていないかということをすぐに察知して、手を変え品を変え、いろいろな角度から教え方を工夫して下さいました。例えば化学の分子モデルなどは、実際に立体を作ってきてわかりやすく示して下さったり、数学のグラフの動きなども、模型を作って、とても懇切丁寧に教えて下さいました。おかげでクラスでも常に成績は上位を維持し続けることができるようになりました。
高校3年生になって、受験勉強をしなければならなくなり、英語や数学の学習レベルもかなり高くなってきました。高校1年生の頃は、完璧に教えていただけていたのですが、3年生になって、実際の大学入試問題を解くとなると、さすがに、大学生の家庭教師では、いつもいつも完璧な答えを導いてくれるとは限らなくなってきました。また、大学生ですから、就職活動の忙しい時期と重なると、教えるための準備にもなかなか時間を割けなくて、解答を間違えたりすることも時々出てきました。あるときは、あまりに間違いが続いたので、私も苦情を言ってしまったこともありました。そのたびに「申し訳ない」と頭を下げて申し訳なさそうに謝る先生の顔が、今もとても懐かしく思い出されます。やはり、そのあたりが、大学生の家庭教師の限界なのかも知れません。しかし、そのマイナス以上に、人柄のすばらしさや、勉強以外の面で、人生の先輩としていろいろと相談にも乗って下さったり、お世話になったことも多いので、間違いが増えたからといって、家庭教師をやめてもらいたいと思ったことはありませんでした。いわば、兄貴的な存在でしたし、とても慕っていました。
3年生の1学期に、志望大学を決めました。私はある県外の有名な国立大学を志望することに決めたのです。それを家庭教師に伝えると、とても驚いていました。その大学に合格させるとなるとかなり、責任重大だと思ったのでしょう、しばらくは顔をひきつった状態だったのを覚えています。恐らく私が地元の国立大学に入れたらいいと思っていたのでしょう。それまであまり志望大学のことについて具体的に話しをしたことがなかったので、さすがに、初めてその大学と伝えたときは、さぞかしびっくりされたのでしょう。しかし、それからというもの、毎日入試問題を解いて予習をしてから私の家に来るようになりました。かなりプレッシャーを感じておられたのだろうと思います。
秋頃までは英数国の実力をつけるための勉強を重点的にやっていましたが、そろそろ一次試験用に理科と社会の勉強も始めなければなりませんでした。その頃には家庭教師の先生も就職が決まっていたこともあり、私のためにかなり時間を割いて下さいました。当時は理科2科目、社会科2科目を選択しなければなりませんでしたので、大変でした。もう冬休みまでは徹底して追い込んで一次試験対策を行いました。家庭教師にも週4日から多いときで5日くらい来てもらったりして、かなりの時間を理科と社会につぎ込んでいたのです。
その結果、一次試験は合計で9割以上取ることができ、かなりのアドバンテージとなりました。しかしこれで気を緩めてはいけませんので、2次試験に向けて、気を引き締め直しました。そして入試当日、会場まで家庭教師の先生は一緒について来て下さいました。出来はまずまずでした。数学も英語も9割以上は取れた自信がありました。家庭教師の先生がよく言われていたのは、その大学の問題は、標準的な問題だから素直に解くようにということでしたので、それを心がけて必死で取り組みました。
結果は見事合格でした。これで晴れて大学生になれたという喜びと、家庭教師の先生ともこれでお別れしなければならない悲しみとが入り交じり、複雑でした。あのとき、家庭教師の先生がサポートして下さらなかったら今の私はなかったでしょう。本当に感謝しています。
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