費用は月2万~4万円程度で、頻度は最初は週1回、受験間近には週3回利用しました。知人の紹介で、私の第一志望校を卒業して地元の大学に通っている方にお願いしました。
私が家庭教師を利用したのは、第一志望の高校に合格する為です。
今は首都圏以外でも塾や予備校がたくさんあるのが当たり前ですが、私の住んでいた群馬県は当時は塾は個人塾や小さな予備校などがほとんどで、夏季や冬季講習は東京に通うのも当たり前でした。もちろん家庭教師も、今のような登録制の家庭教師会社などはまったく利用できず、知人の紹介や、友人の親戚などで勉強ができたり、大学の学生課でバイトを募集している所に行って家庭教師をしたい大学生を探すのが主でした。もちろん、学生以外で家庭教師だけを本業にしている人や塾の講師と家庭教師を掛け持ちでやっているような人はいませんでした。
そんな環境の中で、私も両親の知人の紹介で家庭教師の先生と出会いました。
両親は、第一志望校を卒業した方で、自宅まで通ってくれる方、家庭教師を依頼した当時はまだ部活動をやっていたので、少し遅い時間や、部活の為に時間が多少ずれても大丈夫な事、合格・不合格に限らず、受験まで必ず責任を持って教え続けてくれる事などを条件に、適当な人がいないか知人に家庭教師になってくれる大学生を探してもらったそうです。
当時の私は、一応塾には通っていて模擬試験の志望校の合格も大体A~B判定(7-80%以上)と問題がない成績でした。ただ、その模擬試験に変化が見えたのが夏休み後からです。明らかに成績が不安定になってしまいました。塾だけではどうにもならない問題や、なかなか暗記が出来ていない苦手な系統の問題が出た時は、C判定になる事もあり、合格ラインぎりぎりになったり、1度は不合格ラインに落ちた事もありました。それまでずっと合格ラインを落ちる事がなかったので、正直ショックでした。
そんな理由があって「塾には通っているけれど、それでは補えない部分を補足してもらおう」という事になって、最初は週1回、塾で判らなかった問題、模擬試験で出来なかった部分や問題集の解説を読んでも不明瞭な問題などを中心にあくまで塾のサブとしての家庭教師利用でした。秋をを過ぎた頃からは成績は大分落ち着いてきましたが、私自身勉強が楽しくなっていたのと「確実に受かりたいし、部活も終わったので勉強だけに集中したい」という気持ちが強くなって週3回来てもらう事になりました。
先生は基本は穏やかな方ですが、これをやらなければあなたの為にならないから絶対ダメ、ダメはダメ、という強さも持った一本筋の通ったような先生でした。また、こちらが理解したり覚えるまで何回でも教えて付き合う根気がある方だったなぁ、と今になって思います。
学習環境は大幅に変わりました。判らない事を判らないままにして、その問題を諦めるのではなく、必ず解けるまでやりきる。もちろん、なぜその答えになるのか、回答を導き出すまでの過程を充分理解して問題を解く癖がつきました。また、一番苦手だった暗記科目も大幅に伸びました。先生は受験だから、と問題集をひたすら説くのではなく、歴史ならその歴史背景も含めて説明してくれましたし、英語なら、ただ丸暗記するのではなく、関連する単語や文章なども含めて覚えるように心がけて教えてくれました。 そのおかげで、まるで蜘蛛の糸が細かく複雑につながっているように単なる暗記科目でも、1つ1つの内容が、他の答えとつながって記憶されるようになりました。
645年は蘇我の虫殺す=大化の改新などというゴロ合わせか丸暗記程度だったの、様々なものとリンクさせて覚える、一見余計だったり無駄だと思える時代背景や関連用語などの知識も一緒に覚える事で何度も繰り返さなくても「脳に焼付く」というイメージで、たった1度で暗記した事を忘れなくなりました。その上、関連する内容をまとめて説明してくれるので、1度で複数の事柄を暗記できるようにもなりました。
元々、理数系は強かったのですが、無理矢理詰め込む暗記方法をやめた事で、暗記に無意味な時間を割くことが減り、理数系の苦手な項目に時間を割り振れるようになったのも合格の大きな理由だったと思います。
このような家庭教師の先生の教え方で、模擬試験の結果は乱高下していた飛行機のような状態ではなくなって、常に一定の合格ラインから動かなくなりました。もちろん、苦手な項目や嫌いな問題が出て「あまり出来なかった」と思った時には、成績及び順位は下がりましたが、それでも合格判定がAから落ちる事はなくなりました。この、安定した成績に落ち着いた事が、試験の際にあがると全然その後の問題が芳しくなくなってしまう自分の悪い癖もなくなって、本番の受験日を迎えられて実力が発揮できたと思います。
また、家庭教師の先生が志望校の卒業生だった事もあって、その学校に入学したらどんな高校生活が待っているかも良く話してくださいました。そのおかげで合格後の高校生活のイメージが明確化した事も、親友と同じ高校に行きたいという理由と共に、勉強するための大きなモチベーションになりました。家庭教師を選ぶ際は、やはりその学校の卒業生である事は高校、大学共に、大事な要素だと思います。
家庭教師はあくまで合格するための手助けをしてくれるだけです。結局勉強をするのも、試験を受けに行くのも自分です。加えて24時間ずっとその先生がそばにいる訳ではありません。最後は自分のやる気や本気なのだと思います。それらの気持ちを強くしてくれる、先生のいない時間も勉強をする事が苦でなくなる、そんな家庭教師が理想だと思います。
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