家庭教師を受けてよかったこと
人によって、歩く速度は違います。話す速度も違います。それは、子どもでも同じです。理解するまでの時間も違えば、退屈するまでの時間も違います。私は塾と家庭教師の両方の経験があるのですが(塾は中学生の時、家庭教師は小学生の時)、塾での不満は、テストを解き終わった後の待ち時間でした。テストはそう頻繁にないと思われるかもしれませんが、ミニテストといったものは、ほとんど毎回あります。
全員で一斉に解くのですが、得意科目の場合、かなり早く解き終わってしまい退屈していました。知っているか知らないかの問題で見直すとしても、ケアレスミスがあるかないかくらいです。そんなものに、大した時間はかかりません。解き終わって見直しをして、それでも時間は余ります。他に終わった人もいましたが、みんな退屈していました。
まだ問題を解いている友だちがいるので、おしゃべりもできません。試験中なので、教科書を開いて自習することもできません。仕方がないので、机にうつぶせになって、寝たふりです。ようやくテストの時間が終わると、ホッとしたのを今でも覚えています。人によって、問題を解くスピードは違います。得意科目も違います。複数の生徒をまとめて指導すれば、どうしても個人個人にベストな対応はできません。
思えば、家庭教師の時には、そんな不満はありませんでした。「できたー」と言えば、すぐに採点してくれますし、復習が必要な所以外は、解説をすっ飛ばしてくれます。今必要な場所だけをピンポイントにつぶしていくので、効率が良かったです。すぐに類似問題に挑戦したりして、自分が「わかったつもり」になっただけ、ということはなく、確実に身についている感触がありました。