子どもたちや保護者さんの悩みはまさに十人十色で、どれだけ個別の事情やニーズに幅広く柔軟な対応ができるかが重要になってきます。まさに貴社や中支社長が大切にしたかった教育だと思いますが、その点における強みは?
家庭教師として登録している人材の「数」「幅広さ」、そして「質」ですね。まず「数」について言えば、最大で約18万人もの人材を擁しています。この中から、各家庭のニーズに合わせて最適な家庭教師をご紹介することが可能です。
「幅広さ」という意味でも、これだけの人材がいれば、得意分野や専門スキルの網羅性はかなり広くなります。勉強にやる気が持てないお子さん、ハイレベルな学習を求めるお子さんはもちろん、不登校などの問題を抱えるお子さんにも対応できます。ちょっと珍しいケースでは、帰国生やインターナショナルスクール生のほか、簿記やプログラミングを専門的に教えて欲しい、高専生なので高専卒の先生に教えて欲しいというご家庭もありましたね。しかし私の知る限り、よほど特殊なレアケースでないかぎり、弊社で対応できなかったニーズはほとんどありません。
18万人!? それはすごいですね。なぜそんなにも多くの人材を確保できるのですか?
弊社が家庭教師以外にも事業展開していることが大きいと思います。学校などへの人材紹介業務のほうで登録された方に、家庭教師として活躍してもらうことができるからです。その逆パターンで、家庭教師希望の方に別の活躍ステージを斡旋することもありますよ。
活躍の場やチャンスが多岐にわたることは講師にとっても大きなメリットですし、そうした面でもより良い人材が集まりやすいスパイラルが発生していると感じます。だから、数も幅広さも充実するのです。紹介先での許可を得て、家庭教師と兼務している人も多いですよ。
実際に、どんな属性やスキルを持つ先生(家庭教師人材)がいらっしゃるのですか?
例えば大学生であれば、旧帝大や難関私大など在籍校も多様です。もちろん講師人材は大学生だけではありませんから、大手予備校で講座を担当し、著作も持っているようなプロ講師、専門知識を持つ社会人、不登校サポートができる主婦、多言語話者、面接指導のプロ、部活動のコーチ、ICT支援員など実にさまざまです。
そのため、英語はこの先生、数学はこの先生、受験に向けた面接練習はこの先生……など、ニーズや専門性に合わせて2~3人の家庭教師をつけるご家庭も珍しくありません。
では「質」の面ではいかがでしょう? 多数・多様なだけでなく、かつ質の高い講師人材を抱えておくための秘訣や工夫のようなものがあれば教えてください。
やはり、講師登録希望時のセレクションには気を払っています。まず弊社として、講師に求める大前提は「人間性」です。家庭教師という仕事を単なる収入源としてしか考えられないような人では、どれだけスキルが高くても弊社の定める要件を満たしません。「子どもたちの目標達成を手助けしたい!」という使命感があるかないかをしっかり見極めます。
また、登録希望のメールや電話の受け答えの時点で、社会マナーも含めてすでにチェックは始まっています。面接では「もし生徒さんが宿題をやって来なかったらどうしますか?」といった質問を投げかけ、考え方や対応力を見ることもありますね。