東京都の小学校受験対策情報

S.Yさん
S.Yさん
3児の母で子どもの幼稚園受験を経験しており、現在は中学校受験及び小学校受験を目指して情報収集や子どもへの指導を行っております。主人の指導経験及び、受験経験(幼稚園受験・小学校編入試験・中学校受験・筑波大学附属駒場高等学校・東京大学文科一類合格)に基づき、記事の執筆を手がけました。

執筆者経歴

東大螢雪会2年、SAPIX中学部(高校受験)Zクラス2年の指導経験があり、主に高校受験を指導してきました。筑波大学附属駒場高等学校や開成高等学校をはじめとし、多数の難関校への合格実績があります。

受験対策情報

■東京都で小学校受験が人気の理由とは?

東京都に限らず、小学校受験を考える方は年々増えてきています。これは公立教育に対する不満や不安だけではなく、魅力的な小学校が増えてきている為や、少子化や晩婚化の影響で1人の子に掛けることが出来る学費が増えてきている点もあげられると思います。

首都圏には多くの私国立の小学校が集まっており、中でも東京都は特に受験熱が高い地域でもあります。これは東京都に特に私国立の小学校が多いことも一因です。例えば全国でもトップクラスの人気を誇る慶應義塾幼稚舎では、2013年度の志願者数は男子1,020名で女子659名の計1,679名ですが、募集は男子96名女子48名の狭き門です。10倍以上もの難関になるのです。

■東京都の小学校受験で行われる試験とは?

小学校受験では様々な試験が行われますが、学校によって大きく変わりますので、東京都の人気校の試験を簡単にご紹介します。

慶應義塾幼稚舎では、行動観察と運動が行われ、面接やペーパー試験はありません。青山学園初等部では、2日に渡り試験が行われ、個人テストと集団テストを受けます。また学校が指定された日時に両親面接があります。、

国立の筑波大学附属小学校の場合には、ペーパーや行動観察そして運動の他に個別の口頭試問が行われます。また同じ国立のお茶の水大学附属小学校の場合には、ペーパーはありませんが、行動観察や運動そして個別の設問があり、保護者のみ面接があります。

上記は例年行われている試験ではありますが、入試の改正によって変更が行われるケースもありますので、最新の募集要項を参照して下さい。

■東京都の国立小学校受験

東京学芸大学附属世田谷小学校と東京学芸大学附属小金井小学校を除いて、都内の国立小学校には3次試験があります。学校によって順序は異なりますが、考査や検定や調査の他に抽選が二回あることが多いです。国立小学校は非公表である筑波大学附属小学校を除くと、実質倍率が判りますが、2012年度はお茶の水大学附属小学校で女子約90倍・男子約65倍等非常に高い倍率になりました。倍率だけみると東京学芸大学附属世田谷小学校と東京学芸大学附属小金井小学校は、約10倍前後と低く感じられますが、これは通学の区域指定があるためです。

国立小学校受験のポイントは、なんと言っても倍率の高さと抽選の難しさです。いくらお子さんが頑張っても、抽選で涙をのむ方も多くいらっしゃいます。考査・検定・調査後に必ず抽選があるので、国立小学校を第一志望とせず、他の私立小学校との併願を行う事が一般的です。

国立小学校は年間約20万程度の費用ですが、厳しい経営状況で寄付を仰いでいる学校もあります。けれども私立小学校と比較すると、リーズナブルな価格で、その分人気も高いです。国立大学は実験校として様々な教育研究を行う場でもあります。また大学の附属ではありますが、内部進学は約8割前後とばらつきがあり、特にお茶の水女子大学附属小学校の場合には、男子は高等学校がないので中学校で全員外部受験することとなります。

また私立とは違い受験に関する対策などは行っていない学校も多いので、入学を考える際には、その特殊性も考慮して選択を行うことが大切です。

■東京都の小学校受験で人気の上位校とは?

東京都の小学校受験では

国立では通学区域制限が「23区内」と範囲の広い、
筑波大学附属小学校・お茶の水大学附属小学校・東京学芸大学附属竹早小学校

私立では
慶應義塾幼稚舎・青山学園初等部・成蹊小学校
暁星小学校・学習院初等科・立教小学校
聖心女子学院初等科・雙葉小学校・立教女学院小学校

上記が人気を集めています。特徴として大学附属の小学校だけではなく、進学実績の良い学校が人気を集めています。

また女子の場合には、進学実績よりも環境を重視する方も多く、東洋英和女学院小学部や白百合学園小学校に光塩女子学院初等科等の伝統ある女子校も人気を集めています。

■東京都の小学校受験で人気の上位校の特徴とは?

筑波大学附属小学校は筑波大学に付属しており、初等教育の研究を行う学校です。「教育の森公園」に隣接しており、都心では珍しい緑豊かな環境です。入試に関する情報は非公表です。

慶應義塾幼稚舎では、希望する系列中学に進学をすることが出来ます。日本で最も古い私立小学校の1つとして知られており、創設者である福沢諭吉の教育理念を重視しています。国際交流にも力を入れており、高学年ではイギリスの英語研修旅行等もあります。

青山学院初等部は幼稚園から大学そして大学院まで一貫して青山学院で学ぶことが出来ます。その為初等部へ入学すると、ほぼ全員の生徒が中等部そして高等部への内部進学を行っています。キリスト教の信仰基づく教育を行っており、ランドセルの内学校としても知られています。

暁星小学校はキリスト教の教えに基づいた教育を行っています。給食はないですが、牛乳が配られます。2013年の暁星高等学校の進学実績は東京大学17名(現役16名)で、難関校に多くの合格者を輩出しています。

雙葉小学校はキリスト教の教えに基づき、宗教・道徳の授業を行っています。様々な教科で教科担任制を取っています。2013年の雙葉高等学校の進学実績は、東京大学11名(現役9名)で、中学・高校は「女子御三家」の1つとされており、上位校として人気があります。

上記のように、東京都の小学受験で人気を集めているのは、やはり伝統のある進学校もしくは大学の付属校が多いです。

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