長野県のK.Ｔさんの
合格体験記

中学3年生の4月から家庭教師を雇いました。というのも、第一志望の高校にどうしても受かりたかったためです。

当時の私の成績は、学年で30番程度でした。私の第一志望の高校は、10番以内に入っていないと合格できないといわれていた地元ではそれなりの進学校です。それまで塾にも行っておらず、このままではキビシイと思い親と相談したところ、家庭教師が1番だといわれました。元々成績は悪い方ではなかったので、1対1の専任的な家庭教師の方が伸び代を大きくできると判断したようです。私は特に異論もなかったので、親戚の伝手を頼って家庭教師の先生を雇うことになったのです。

先生は元高校教師の方でした。家庭教師の経験も豊富な方でしたので、安心して依頼することができました。教わったのは、英語と数学です。私自身、英語と数学が非常に苦手だったためです。

週に2回、自宅にきてもらいそれぞれの教科を60分ずつ、合計120分間みっちりと教えていただきました。家庭教師の先生との勉強方法は、学校で使っている教科書と先生が選んできた参考書をもとに実施しました。また学校でテストがあった際は、そのテストをお見せして間違った問題などの復習を行いました。

やはり、1対1で教えてもらえるというシステムは、すごく良かったと思います。分からなかったところをすぐにその場で質問できて即解答してもらえる環境は、学校の授業はもちろん、多くの生徒を抱える塾などでも決してできないことです。

特に英語のリスニングは学校の授業でほとんど対応していなかったため、テストに出ても正直サッパリ分からないほど苦手な分野でした。先生にそれを伝えると、自前のテープを持ってきてくれて、英語を上手に解説しながら私にリスニングのコツなるものを教えてくれました。また、洋楽を聴くと英語に対する抵抗がなくなるとのアドバイスをいただき、毎日、ビートルズなどの洋楽を積極的に聴くようになりました。

先生から勧められた、この洋楽を聴くというのは、凄くいい勉強法でした。英語を聴くだけで拒否反応を示すほどだったこの私ですが、洋楽のおかげでスムーズに英語を受け入れられるようになったのです。音楽を聞く事で集中力も上がりましたし、そのうちに好きな音楽もできてきてリラックスにもなりました。

その結果、家庭教師を始めてから、2ヶ月ほど経過した時には、学年で20番以内になることができました。そしてさらに成績は伸び、家庭教師を始めて5か月たったころには、10番以内に入ることができたのです。学校のテストで自信もつき、高校受験も無事、第一志望の高校に受かることができました。それもこれも、家庭教師の先生のお陰だと今でも感謝しています。

加えていうと、家庭教師の先生を雇ってからは、勉強自体がすごく楽しくなったのもまた事実です。先ほどのお話した洋楽での勉強法は、その好例だと思います。それまでは勉強が楽しいと思ったことはなく、どちらかというと嫌々やっていました。しかし家庭教師の先生が上手に教えてくれたことと、さらに成績がアップした際に褒めてくれたことなどがきっかけとなり、勉強が楽しいものに変わったのです。私の家庭教師の先生は、教え子にやる気を出させる能力が実に上手かったのではないかと思います。

家庭教師を雇う上で大切なのは、とにかく分からないこと分からないとハッキリ示すということです。というのも上でも記述した通り、私が考える家庭教師のメリットはその場で直接質問できて即解答がもらえる点です。私自身は人見知りするタイプではないので、先生にガンガンと分からないところを質問でき、効率的に学ぶことができたと思います。ですが、中には素直に質問をできないという方も少なからずいるはず。そういった方にとっては、家庭教師を雇ったことならではの特権を失ってしまう可能性があります。家庭教師を雇って、成績をアップさせるためには「質問をする」ことが何より重要なのです。

またこれは私の独断と偏見ですが、家庭教師の先生を選ぶ際はできるだけ高齢の方の方がいいのかなと思います。私の先生が高校を定年退職された年配の先生ということもあったためか、大学生のアルバイトを雇うよりは年配者の方が親身になって教えてくれるというイメージがあるからです。単純に指導経験も豊富な方が多いですので、非常にお勧めです。家庭教師選びの際にはぜひ、参考にしてください。