広島県のA.Kさんの
合格体験記

引っ込み思案だった公立の中学校へ通っていた長女を塾に通わせていたのですが、どうしても人間関係が合わず成績が上がったのに辞めてしまいました。人間関係が合わなかったのは公立中学が荒れていて授業が成り立たず、その授業を乱している生徒と同じ塾で同じクラスだったからです。

そこからは塾を色々代えたり、自宅で勉強できるように通信教育にも頼りましたが結果は芳しくなく、大手の塾へ通うようになり落ち着きました。しかし勉強不足は否めず、公立の高校へは受からず涙をのみました。この経験があったので、下の子供達には家庭教師を考えていました。

家庭教師をお願いしたキッカケは、長女が慕っていた塾の先生が退職されると聞いてお話を伺ったところ、自身の指導力不足を痛感したとの事でしたので、長女がとても先生を慕っていたことをお伝えし、下の子達への家庭教師をしていただけないかお願いしました。よくよくお話を伺うと、塾に来ている公立中学の生徒達へ真面目に勉強しない態度を注意しても治らず、それどころかモンスターペアレンツからのクレームが入り逆に先生が塾から注意されたそうで、この塾にいても真面目な生徒を教えられないと判断して辞めたそうです。

優秀な先生だったので真面目な親からは塾へクレームが入り、今更のように塾からの引き留めもあったようですが、先生の意志は変わりませんでした。

我が家にとっては先生に家庭教師になっていただけるのはとてもありがたかったです。二女は荒れている公立中学への進学を嫌がっており、中学受験したいと希望しておりました。その頃の中学受験は希望者が多く、また難関できちんとした勉強の計画を立てないと試験問題が独特である中学受験を乗りきる事は難しいのです。

先生は算数と理科を教えてくださることになり、二女はめきめきと力を付けていきました。

はじめは模試でも真ん中あたりでしたが、受験前頃になるとかなり上位になり、合格圏内をキープしていました。受験する学校は県内で一番の難関とされ、医師の子弟が通う学校のため理数系の得点を重視する傾向にありました。算数は得意でしたが理科が苦手だったので、間違えたところを何回も復習し、暗記も工夫して知識を増やしました。

受験前に体調を崩したりもしましたが、先生の励ましもあって早めに復活することもできて心強かったです。また先生は若い女性でとてもオシャレだったので、先生の服やセンスの良い持ち物に憧れを抱いていました。それもモチベーションが保てた要因だと思います。

受験は３校受けて、志望校にも無事受かりました。倍率は3倍だったので本当に夢のようでした。先生は今では三女の家庭教師もしてくださり、三女も無事に二女と同じ難関校へ入学することができました。三女は理数系が苦手だったので奇跡と思いましたが、やはり長女も二女も慕っている先生とあって信頼関係が築けていたと思います。

三女の勉強を見ていただいているときに二女が少しお話を伺って、アドバイスをいただけたのも嬉しい経験になりました。その後もメールなどで大学受験についてもアドバイスをいただいたりしました。大変だったのは先生にお食事をお出ししていたため、食事がワンパターンにならないように献立を考えたことと、おやつも何が良いかネットで情報を集めたりしたことが楽しいけれどお口に合うか心配でした。

先生は何でも美味しいと召し上がってくださったので救われました。

あとは夜遅くなってしまったときは車でお送りしたりして、公共の交通機関でお帰りの時は娘に自宅に着いたとメールをしてくださる、細やかなお気遣いをしてくださる先生だったので、とても助かりました。我が家では勉強だけではなく人生の先生として娘達だけではなく家族全員で先生を尊敬しています。先生とはご結婚された今でもメールのやりとりは続いており嬉しい限りです。