家庭教師のメリット
私は高校一年の頃、数学がとても苦手でした。どれくらい苦手だったかというと方程式を見て「なぜ、数学に英語が出てくるのか?」と怯える程でした。
学校のテストでも主要五教科の内、他の教科は平均以上の点数が取れていたですが、数学だけは赤点になるかならないかの瀬戸際でした。
それでも大学進学を志していたので、みかねた親が家庭教師を付けてくれました。来てくれたのは地元の国立大学に在籍していた学生の方でした。
私とそれほど年齢に差があるわけでもないのに、その先生はとても大人に見えました。指導の仕方は実に懇切丁寧で、私が何をわかっていないのかを、適切に説明してくれました。
これが塾や学校とは違う、家庭教師のメリットなのでしょう。一対一なので、わからない所をわかるまで教えてもらえる。これはとても助かりました。
お陰で数学恐怖症も段々と薄らいで、少しずつ数学の成績も上がり、一度だけですが学校の実力テストでクラスで一番になることもできました。結局私は、何がわからないかがわからなかったので燻っていたのだと、今になって思います。
家庭教師の先生とは、二年ほどお付き合いして頂きました。私が大学に合格した時に、先生から入学祝いに頂いた時計は、今でも家に飾っています。